今回は指標のPBRを特集してみます。
PBRとは
時価総額が純資産(株主資本)の何倍であるかを表す指標です。例えば、時価総額が20億円だとして、純資産が40億円の会社はPBR=0.5です。時価総額が600億円で総資産が100億円の会社はPBR=6.0です。PBRが1より低いと、株を買い占めて、解散すると儲かるということです。(実際は数字通りにならないですけど・・・)PBRは資産に対する指標ですので短期的な投資には使えませんし、こらからの成長度も示していないので今後の株価を予想するには使えません。
ただ、先ほどの例のようにPBRが1未満ということは割安ということですのでこれ以上下がりにくいということを示していたりします。
PBRの注意点
PBRは業界によって異なります。例えば銀行では資産をたくさん持っていないといけないので低いですし、IT系は資産はいらないので高くなります。そのため、PBRを投資尺度とする場合は業種平均との比較が必要になります。以下、代表的なPBRの業種平均(2019年1月末)です。- 総合(大型株):1.9
- 総合(中型株):1.4
- 総合(小型株):0.9
- 建築 :0.9
- 医薬品 :1.8
- 情報通信業 :2.2
- 銀行 :0.3
1位:信金中央金庫:0.11
2位:千葉興業銀行:0.16
3位:栃木銀行 :0.16
4位:愛知銀行 :0.16
5位:高知銀行 :0.18
低PBRは買いなのか?
昔、村上ファンドが企業価値と株価がかみ合っていない銘柄に対して大株主になってものをいう株主として色々立ちまわっていたことがありました。純資産がたくさんあるので、配当として株主に還元すべきだとか主張していましたね。それはPBRが低い銘柄を買っていたのでしょうか?村上ファンドとかのファンドマネージャーはPBRで割安かどうかを判断していません。PBRは全投資家に見えている内容なのでPBRが低いことは周知の事実なので売り買いの基準としては使っていませんね。村上ファンドが何を基準に不当に株価が安いかどうかを判断していたかというと、例えば、帳簿上には1億円と記載されているけど、実際の市場評価額は50億円ある、株価はそれを全然反映していないといった場合に不当に割安扱いをしていました。
私のPBRの使い方
以上より、私は業種平均と比較してPBRが低いのは人気がない銘柄と考えています。PBRが低いからと言って買いませんが、人気が底なので、人気が出たらすごい爆発力だと思います。ただ、人気がない銘柄が人気が出るためにはかなりの革命が起こらないといけないのであまりPBRが低すぎるのはちょっと敬遠しています。昔はPBRが低いから平均まで高くなるのではと想定して買ったりしていましたが、株価が全く動かないので損切りすることが多かったです。
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